巨岩・巨木信仰が残る島【隠岐の島】
島根半島から40キロほど沖合に浮かぶ隠岐諸島。
隠岐諸島としては、180余りの島々からなりますが、
人が住んでいるいわゆる「有人島」は4つです。
本土から見て近い方にある3つの島々を合わせて、
通称「島前(どうぜん)」と呼びます。
地域名みたいなものです。
そして、島前の奥、本土から見て奥にあり、
隠岐諸島最大の島を「島後(どうご)」と呼びます。
- 島後(隠岐の島町)
この隠岐諸島には、古い形の信仰が多く残されています。
特に隠岐の島町は、巨岩・巨木信仰が今も残されているのです。
冒頭の写真も、そのひとつで御客神社(おんぎゃく・じんじゃ)です。
鳥居の奥には小さな社しかないように見えますね。
実は、正面に大きな岩があるんですね。それが下の写真。
巨岩にしめ縄が張られているのがわかりますか?
この巨岩こそが御客神社の御神体です。
隠岐諸島には有史以来かなり早い段階で人が住み始めたのではないかと
言われていて、その時から始まった信仰の形態が今も残っているのです。
この他にも、大山神社(布施地区)の「山祭り」が巨木信仰として有名です。
この山祭りは、文科省の調査でも最古級の祭だとされているそうです。
ちなみに山祭りは、しこたま酒を飲むそうで相当ハードらしいです(笑)
- 布施の山祭り(大山神社例大祭)
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