diversity of possibilities

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Iターン者が田舎で暮らし続けるために

「田舎には仕事がない」は本当か、考えてみた

 

文中では、田舎暮らしの情報提供者の窓口はおおむね「田舎暮らし支援組織」に属する人間であり、その人は組織から給料をもらって暮らしているため、いわば「都市生活者」であるとしている。

 

調査で最初に分かったのは、田舎暮らしを語る窓口の最初が、たいてい田舎暮らし支援団体に所属し雇用されている方であることだ。 つまり、実際には定期収入をもらって都会的暮らしを送っている人が、田舎暮らしとはこうである、と述べているケースが多いのである。

 

たしかにそれはある。

その点については微妙だなとは思う。

ただ、そういう人が言う、田舎暮らしが簡単ではないという言葉は大事だ。

なぜなら、「田舎暮らし」に憧れて来たいという人に対して、地域はおおむね歓迎姿勢。

そして、迎えいれるために地域では事前に関係者で話し合いが持たれたり、入ってもらう家をどう確保するか、確保した家をどうやって修繕しようか、と準備をする。

そこまでやって、ちょっとやそっとのことでいなくなられては困る。

 

次に大きなギャップがあるとしたら、Iターン者に対する期待値の低減効果とでも言うのかな。年々新鮮味がなくなる一方で、いつまでも”よそ者”としての視点を期待されたりもするのだろうと思う。

そこに難しさがあるのかなー。がんばって認められようとしてもなかなか「よそ者」のラベルは剥がせない。

にも関わらず、「よそ者」としてのメリット、利点は経年劣化していく。すると、当人に対する期待値が下がり、地域の中での存在感、価値観が相対的に低下・縮小した、と感じてしまうのではないか。

 

Iターン者が田舎で存在感を発揮し続けるためには、常に新しいビジョン、アイディアを出し続けなければならないのだろう。

そうすると、今の地域おこし協力隊などのような「作業員」としての役割だけでは地域にい続けられないのかもしれない。