新しい公共 話と参加の場の提供
今抱えているいくつかの仕事のテーマが、たまたまなのか自分の興味関心がそちらにあって、それを仕事としていこうと考えているからかはわからないが、特定のテーマに集中している。
それは、地域の活性化や維持再生のために、地域の中にそれを理念として取り込んだ組織(法人)を立ち上げる、というもの。
法人を立ち上げるというと、やはりそれなりに重たい話だし、提案するにもパワーも要れば時間もかかる。それに場合によっては自分もそこに加わることも辞さないくらいの腹を括る必要もある。
まあ、そうした提案の中に僕としては、地域をよくしたい元気にしたいという思いを持った人の環を拡げることを活動の柱にしてほしいと考えている。そのためには、法人を作ったとしても、すべてをその法人で完結させようとしてはならず、その他の活動団体や行政、自治会、農業法人、住民等と一緒にやろうとする姿勢が不可欠。全部やってしまうと、「あいつらにやらせとけばいい」と一気に他人事になってしまうから。
他人事になるのは受け取り側だけの問題じゃなくて、参加してもらう機会を創らない側にも問題があると思うから、多少苦しくても手間がかかってもそこをやっていかなければならない。
そういう意味で、これまでにも言われてきたことだけど新しい言葉で定義付けされた「フューチャーセンター」という考え方はオモシロイ。できるだけ取り入れていこうと思ってる。
ただ、そうすると別の問題をどうするかという頭痛の種が。それは財源だね。
でもそれは、とりあえず金のかからないやり方で進めるということ、理事等役員ががんばること、ボランティアをうまく活用していくことで、それこそ地域全体で乗り越えることが必要だろう。その先に財源が見えてくるような気がする。
とは言え、財源確保の道筋も見据えながら提案はするんだけど、それも結局やってみないと結果として現れてこないからね。トライ・アンド・エラーでやっていきましょう、と。
さらには、フューチャーセンターなんてやって儲かるのか?!という質問もあるかもしれない。これも、前提が違う、というしかない。これは儲けるためにやることではない。法人にとって将来影響を及ぼしそうな人たちと早めに人間関係を作っておくこと、地域の人から困ったらここへ相談すればいいという認識が広まること、行政からも頼られること、そういったことが積み重なって、法人としての存在価値を高めることが重要なので、即儲かるかどうか、は重要ではない。が、ボランティアでもできないので参加費等をきちんと設定することも要検討かな。
組織マネジメント、対話と共感の場、ファシリテーション、財源確保、どれも自分のなかで重要なテーマとして捉えてて、仕事としてもその辺が密接に絡み合いながら動いている。
独立してまだ半年も経たないけど、少しずつこうして自分も積み重ねていくんだろうな。