diversity of possibilities

書きたいことを、書きたいように書いていきます。仕事のアウトプットもあれば、個人的な趣味・嗜好に関するものも。

B級グルメに対する認識

B級グルメってあるね。あれ、あんまり好きなやり方じゃない。今回はその理由について少し書く。

なお、このポストは別ブログに書いたものをリライトしている。


■概要

B級グルメという仕組みが好きではない。
理由は、次のとおり。

(1)イベント系である
(2)もはや地元に根付いているとか関係ない?
(3)目立ってなんぼになっている


■単発イベント

B級グルメ自体は毎年継続的に行われているので、「単発」ではないと見ることもできるけど、違うと思う。参加する団体からしてみれば、ほぼ単発イベントというのが現状だろう。

単発イベントに対して何が不満かといえば、その効果が投資に対して超短期的なリターンしか期待できないという点。そして、B級グルメという舞台で上位にランクしないとその効果さえ期待できない、という点。


■地元に元々ない創作料理の発表の場

ぜんぶがぜんぶそうだとは言わないが、本当にそれ地元でよく食べられてるの?と疑問を感じるものは多々あるように思う。
もともと地元でよく食べられていて、それが実は美味しくて、あるいは驚きを持っていて、どこかローカル臭が漂う、「その土地」ならではの料理であれば、地域の歴史とその料理との関係なんかも見えてきて、そこにオモシロさがあるんだろうと思う。
しかし、そうでなくてただの創作料理であれば、視点は「美味しい」か「美味しくない」か、という点に収斂することになる。そうなると、味付けをもっと大衆に受けるものにしよう、とか打算が入ってきて、なんだかなぁ~という気持ちになるんだよ。
それって、B級グルメが目指すものなのか?と思う。


■目立てばいいのか

上二つと関係するんだけど、地元で食べられてるとか関係なくとにかく目立つこと、上位にランクされることを目的としているように見受けられる地域もある。そういう「目立ったもの勝ち」みたいな姿勢が好きじゃない。
個人的には、もっと地道に生活している地域にもう少し違う形で光を当てられたら、と思うんだよね。

お祭り騒ぎも必要な場所やタイミングはあるけど、それで地道に活動している地域が過小評価されるというのはよくある話。



B級グルメの中心的な役割は、何となく商工会青年部というイメージがある。地域の若い人ががんばるというのは大事。そしていろんな人に参加してもらう、人を惹きつけるという点で「食」にテーマを持ってきたというの有効な視点だと思う。
「やった」気持ちになれるんだよね、イベントって。
「何人来場してくれた!」とか「またやってほしいという声があった」とか反応も見えやすいから。

だけど、世のイベント系の多くは続かないんだよ、残念ながら。
その理由はいくつかある。

結局採算に合わないとか、出店する人が減ったとか、来場者が減ったとかいろいろあるでしょう。変わり種では、保健所がNoと言い出したとか。

でも、一番重要なのは、運営スタッフの疲れにあると思う。ずーっっと続けられるスタッフなんてそうはいないし、もっと重要な活動が出てきたりするわけ。

その辺をあまり考えられないような仕組みがB級グルメのシステムから感じ取られてて好きじゃあない。

 

評価する側の問題でもあるかもしれないけど、システムとしてもマスコミにバシバシ情報取り上げてもらって、というやり方は、わかりやすいけど続かないだろうなと思う。