diversity of possibilities

書きたいことを、書きたいように書いていきます。仕事のアウトプットもあれば、個人的な趣味・嗜好に関するものも。

フューチャーセンターに対する期待と課題

フューチャーセンターという言葉、概念がある。以前下のようなタイトルで少しだけ紹介している。

新しい公共 話と参加の場の提供

 

このフューチャーセンター、言葉は新しいけど考え方そのものは以前からある。誰もが気軽に話し合えて、地域の将来像なんかも語りながらネットワークを作って活動につながればいいよね、というものが。いわゆる「サロン」活動。

では、このフューチャーセンターは何が違うのか。

個人的な解釈としては、プロであるということ、意識的にアクションにつなげることに違いがあるのではないかと考えている。

 

■プロフェッショナル

フューチャーセンター(サロンと置き換えても良い)の管理者、責任者にプロフェッショナルを当てるということ。すべてに精通している必要はないけど、持ち込まれる話題がフューチャーセンターとして取り上げるべきかどうかの判断と、話題に対して参加しておいてほしいと思う適切な人選ができることが必要だろう。

会議でもワークショップでも車座集会でも、参加するメンバーでクオリティは大きく変わるので、ここは重要。

 

■意識的にアクションにつなげる

従来型のサロンだと、気持ち的に「なんか実現するといいよね」で終わり、「誰かやってくれないかな~」という他力本願で終わるケースが多いのではないか。フューチャーセンターの違いは、話の展開を意図的に何らかの簡単でもいいのでアクションにつなげることを意識して進めるので、他力本願では終われない。皆が当事者意識を持って、具体的なtaskも持って帰る。それがフューチャーセンターなのではないか、と思う。

 

正直、フューチャーセンターには個人的にとても共感しているし、自分が関わっているところでもこうした機能を持たせたいと思ってる。

だけど、一番のボトルネックはプロフェッショナルな人材の確保。その都度のファシリテーターは外部人材でもいい。だけどフューチャーセンターのディレクターは地元の人で、地元の状況をよくわかりつつも俯瞰して見られる視座を持った人であってほしい。しかし、残念ながらこうした人材はなかなかいない。

そこがフューチャーセンターのカンバン倒れする大きな要因となる可能性があると思ってる。そこを何とか解決する方法がないのか。

 

個人的には、地元のプロフェッショナルには届かないけどセミプロ的な視点と意識を持った人とプロフェッショナルな外部人材をセットで動かす、という方法があるのかなと思う。

 

外部のプロとはプロジェクト単位で契約し、地元セミプロがOJT的に経験を積み、1~3年後を目途にセミプロがプロフェッショナルになり、独り立ちあるいは地域の新たなセミプロと組んで動いていく、という流れができれば。

 

そうすればスタートアップ時だけ外部のプロフェッショナルを導入し、その後は基本は地元人材で回せる。当初関わってもらったプロフェッショナルとも関係は維持しておき、大きな局面などではアドバイザー的に招聘すると良いと思う。

 

そういうやり方ができないものか。地元の人からはちょっと嫌がられる提案だけど、現実的にはこうした外部のプロをうまく活用することも検討したほうがいい。

外部のプロというのは大手コンサルとかじゃないよ、ちなみに。